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「ラブひな」page1/7

「ラブひな」
岩崎良明監督スペシャルインタビュー
TVアニメ「ラブひな」は僕の大切な宝です!

 TVシリーズアニメ「ラブひな」は、週刊少年マガジンに好評連載中の赤松健原作の人気コミック「ラブひな」 をアニメ化した作品。
 2000年4月−2000年9月までTV東京系で毎週水曜日22:28から30分枠で全24話が放映された(25話は TV 未放映、DVD &VTに収録)。 放映終了後も、2000年12月に「クリスマス・スペシャル〜サイレント・イヴ〜」、 2001年4月に「春スペシャル」の2本が作られるなど、アニメ、原作共に根強い人気がある作品だ。
 次のスペシャル番組やセカンドシーズンに期待しているファンも多く、最近では国内のみならず海外でも高い人 気がある。
そんな国内外のファンの為に、ANIMAXIS(アニマキシス)が岩崎監督に「ラブひな」について語り尽くしてもらった。



Profile
 1964年10月6日神戸生まれ。
 千葉大学工学部卒業。大学在学中よりアニメ研究会でオリジナル作品の制作を始める。
 その後、TV「スレイヤーズ」シリーズの絵コンテ・演出、「To Heart」絵コンテ、「少女革命ウテナ」演出、「ターンエーガンダム」演出、「地球防衛企業ダイ・ガード」絵コンテ・演出、「神秘の世界エルハザード2」監督等を経て、「ラブひな」監督。
 今や国内のみならず、海外からも熱いラブコールがかかる程の人気に。
現在最も注目されている監督の一人である。


「2001年8月22日中野(株)ガンジスにて」
 

アニメ版「景太郎」の性格的な部分が僕の理想ですね。
割と道徳心があっていい奴で、 僕はああいう風にはなれないので、
理想的なものをこめたキャラクターと言えますね。


人気マンガ「ラブひな」のTVアニメの監督をするまで★

ANIMAXIS はじめに、「ラブひな」を監督されるまでの経緯をお伺いしたいのですが。
−岩崎 初めてお話を頂いたのがオンエア前の年(1999年)の夏頃だったと思います。「ラブひなをTVシリーズアニメにする企画があるので監督をやってみなみないか?」とジーベックからお話を頂いたのですが、実は、その時まだ赤松健さんの原作を読んだことがなくて(笑)。お話を頂いてから当時出ていた単行本を全部買って来て読みました。原作を読んでみると大変面白い作品だったので、ほぼ即決で「やらせて頂きます!」とお返事させて頂きました。

ANIMAXIS 即決に至った理由というのはどの辺が面白かったのでしょうか。
−岩崎  「ラブひな」には色々なパターンの女の子が出てきますが、キャラクター達がそれぞれ個性を持ち、生き生きと描かれている点が非常に面白いと思いました。それが監督を引き受けようと思った一番の理由ですね。



ANIMAXIS
 監督するにあたって、原作のマンガをどう演出しようと思いましたか。
−岩崎 原作の良さを表現するのを一番に考えました。さらに、自分なりの演出の仕方で言うと、キャラクターをちゃんと「人」として描く事ですね。「キャラクター達もちゃんと一人一人考えていて別々の個性があるんだ」そういう風に5人の女の子達を描いていきたいなと考えたのが、原作プラスアルファの部分ですね。これは今までやった作品にも言える事なのですが・・・。

ANIMAXIS キャラクターを原作よりも膨らまそうと思ったのは、原作以上にこんな感じだったら良いなという監督の気持ちが反映されているからですか。
−岩崎 キャラクター達は既にマンガの中で生きているので、こちらの勝手な都合でキャラクターをいじる訳にはいかないですから、自分の理想というよりは、キャラクター達の気持ちが日によって揺らいだりする事もあるだろう、そういう心理描写も含めて人間的に描けたらなぁと・・・。

ANIMAXIS 深いですね。原作者の赤松健さんのインタビュー等を拝見致しますと、「原作は原作、アニメはアニメ」とおっしゃっていて、赤松さんご自身がアニメ版を楽しまれている様ですが、そういう意味では原作ものをアニメ化した中ではかなりやり易かったのではないですか。
−岩崎 そうですね、凄くやりやすかったですね。普通、マンガ原作ものというと、立ち上げる段階で色々揉めるんです。絵が違うだとか、ストーリーが違うだとか。それは、マンガからアニメに置き換える時にこちらから考えると必要な事なのですが、マンガの原作者側にしてみれば、マンガを変えたと捉えられる事が多くて、大抵その辺で細かいトラブルが大なり小なりあるものなのです。
「ラブひな」に関しては、最初に赤松さんにお会いした時「マンガとは全然別なものにして欲しい」と言われまして、おかげで何のトラブルもなく、本当にかなり好きにやらせて頂きました。


★原作マンガとTVアニメの違いについて

−ANIMAXIS それは一番やりやすいうらやましいパターンですね。ところで、アニメ版は原作のエピソードを上手く使って自然な流れで24話にまとめられていますね。原作とは別物として観ることができる上に、マンガでは表現できないアニメならではの独特のリズムというかテンポがありますが、その辺の演出は監督ご自身のアイデアですか。
―岩崎 構成的なものは「この場面はこんな感じにしようか」とライターの葉月さんと一緒に考えます。確かに全話が連続していますが、1本だけを観ても楽しめるような、色々なテイストのフィルムを作っていこうというコンセプトで、最初からバラエティーっぽく様々なエピソードを入れました。

―ANIMAXIS 同じ作品なのに一話一話毎回違う凝った演出が織り込まれていますよね。
―岩崎 それぞれの話を比べて見ると全然印象が違うように見えるかもしれませんが、それも含めて「ラブひな」かなぁと思いまして。

―ANIMAXIS 脚本は、監督が原作の中からある程度エピソードを選んで葉月さんに「これをこんな感じにして下さい」とお願いする形だったのでしょうか。

―岩崎 今回の「ラブひな」に関して言えば、葉月さんが原作の色々な所からエピソードを選んできてくれました。各話ともあらかじめ「大体こんな話」と決めておき、原作中の一つの話を基にして、他の話からも様々な要素を取り入れ、非常に上手にまとめてくれました。

―ANIMAXIS アニメを観ると全く自然な感じで話が進んで行きますよね。後から、この話は原作の何巻が基になっているけど、この部分は別の巻のエピソードがプラスされているんだなって気が付きますけど・・・。
―岩崎 その辺に関しては、原作が大好きな方からは、ツギハギだとか、色んな所から持って来ているとか、ちょっと嫌味めいたことを言われるんですけど(笑)。基本的に原作とアニメは違う作品にしたいという気持ちが僕の中にあります。何故なら、原作をそのままアニメにするだけなら原作を読んでくれれば良いのですから。勿論、原作のマンガを皆さん最初に読まれていて、「ファンそれぞれのラブひな」というものを持っている訳ですから、その人達を否定するということではなくて、アニメはアニメとして作品を作らせてもらいました。
 

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